【ヒモおじさん】

コラム
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いまの世の中は外見至上主義といっていいくらい見た目が重要視されている。

SNSがいい例だ、見た目がいい人の方がフォローされる。

「いや本当に大事なのは中身だ!」

もちろんそう思う。

しかし、大事なのは中身だ!の条件として、そこに興味や愛があることが前提となる

実際には中身まで辿り着けないことが多くある。

「中身が大事。」
それはあなたが愛のある人だから言える素敵な言葉だ、凄いことだ。

じゃあ中身ってなんだ?見た目は分かりやすい、タイプがある。
中身の何処が大事なのだ?
性格か?みんな自分を良く見せている
中身が好き!と簡単に考えてしまうと騙されてしまう

例えば

もしあなたの大事にしているペットがいて、ある日突然、全ての生き物が人間の姿かたちに変わってしまったらどうだろう?

あなたの飼っている犬が、ある日突然65歳の人間の毛深い男性や女性に変わってしまったらどうだろう?

ここではあえて【おじさん】と表現することにする

知能は犬のままだ、風呂も入らないし歯もたまにしか磨かない

臭い口で顔を舐めてくるしお箸も使えない。

おしっこもそこら中でするし、道で別のおじさんに会ったらおしりの匂いを嗅ぎあい、こっそり盗み食いもする。

地獄絵図だ

寿命は15年、最後は歩けなくて介護をすることもある

野良おじさんは殺処分される、保健所にいけばおじさんが叫んでる。

「うわぁぁぁん!」(助けてー、ご飯食べさせてー働けないけどご飯食べたいー!)

果たして、この赤の他人のヒモ願望おじさんの面倒を見られるだろうか?
街中で初対面のおじさんに「おれのこと飼ってみない?」って言われてYESと答える人はいないだろう
(いたら話が聞きたいから教えて欲しい)

もちろん殺処分されるおじさんに可哀想な気持ちはあるだろう。

しかしどうだろう?助けられるか?

きっと多くの人は無理だ、助けられる人はきっと今頃多くの犬を保護しているだろう

見た目は大事なのだ、きっとあなたは犬が犬の見た目をしているから飼い始めたのだ。

これは説明する必要も無い事実である

しかし、あなたが既に飼っているおじさんは特別だ。
おじさんには記憶がある。
あなたとの楽しかった思い出がある。
おじさんが子供の頃から一緒に遊びに行って走り回った
それまでに受けた愛情もある。
記憶や魂は犬だったころのままだ。
名前を呼んだら昔のように近寄ってきてくれる

どうだろう?追い出すだろうか?

わたしは追い出せない、誰だって好きでそういう見た目で生まれた訳じゃない

つまり、見た目じゃなく中身。
中身に対して愛があればきっと大丈夫なんだと思ったのだ。

最初の問いに戻す

じゃあ、大事だという中身とはなんだ?

そのおじさんに対して思い出や記憶がなにも無かったら、きっとわたしは関わらないだろう。

性格がよくても無理だ

見た目ではなく中身、存在

つまり魂の話だ
魂が好きだから一緒にいられる。

ここが好きじゃないと一緒にはいられない

今日はこの魂が記憶や経験、思い出によって作られていると感じた。

魂の器の中には愛や思い出が詰まっている
もちろん辛かったことも詰まっている

生まれた時の魂の器は空っぽ、そこから魂は満たされていく。

魂の器は、綺麗な言葉やポジティブな感情で満たしていきたい

うちのリビングにも何人かいる。
大好きな【ヒモおじさん】

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