【私はもっとサッポロ一番塩ラーメンが好きになる】

コラム
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【わたしはもっとサッポロ一番塩ラーメンが好きになる】

サッポロ一番の塩ラーメンは1番美味しい

サッポロ一番の塩ラーメンは最高だ、コーンを入れると美味しい、かき玉も美味しい

無人島でサッポロ一番が全種類落ちていたら塩ラーメンを選ぶ

死ぬ前に食べるのはと聞かれたらサッポロ一番塩ラーメンだ

サッポロ一番塩ラーメンは王者だ、原点にして頂点だ

わたしは資産家だ。
なぜなら大好きなサッポロ一番塩ラーメンを財布の中身を気にせずに買うことが出来るから

そんな資産家のわたしがスーパーに行ってインスタントラーメン売り場に行く

色んなサッポロ一番が置いてある
そんな時、資産家なので誘惑されるのだ。

味噌「わたしも美味しいよ」
しょうゆ「たまーに食べると美味しいよ」

資産家は辛い、お金なんて無ければいいのに
こんなにお金持ちの自分を憎んだことはない…

そんな時、何を血迷ったかわたしは味噌ラーメンを手に取り家にお持ち帰りして食べてしまう

そして
「めっちゃ美味しいなぁ」
(でも塩ラーメンの1位は揺るがんけどなぁ。)
と思っている

果たして王者の塩ラーメンは怒るのだろうか?
嫉妬に狂ってしまうだろうか?
いや、怒らないであげて欲しい、あなたは王者だ、あなたは原点にして頂点。
あなたしか愛されていない
塩ラーメンかそれ以外かだ

確実に一番美味しいあなたが、たった1回味噌ラーメンを食べてしまっただけのわたしを怒らないであげて欲しい

男も女もそうだ、大好きな恋人、大好きな夫、大好きな妻、みんなお互いが塩ラーメンだ

でも味噌ラーメンを食べる日だってあるかも知れない

どうか怒らないであげて欲しい
王者のあなたがそんな小さな事で怒っているのを見るのは辛い、醤油ラーメンなんかに嫉妬している王者は見たくない

結局はみんな塩ラーメンなのだ
結局は塩ラーメンの元に帰ってくる
だから、塩ラーメンのように温かい気持ちで接して欲しい

味噌ラーメンを食べてしまって罪悪感で帰るわたしに、麺に絡んだスープのように抱きつき甘えて言ってほしい

シャツに移った味噌ラーメンの香りなんか、塩ラーメンの優しい香りで上書きして欲しい

塩ラーメンの麺のように輝く笑顔で迎え入れてあげてほしい欲しい

おかえりなさい!と、その時きっと

【わたしはサッポロ一番塩ラーメンがもっと好きになる】

あとがき

渡部さんはしょうゆラーメンをトイレで食べてしまった
王者塩ラーメンはそれを許したが、世間は許さなかった
「お前!塩ラーメンが家にあるのになんで外でしょうゆラーメンを食べたんだ!!!」

他人がしょうゆラーメンを食べてなぜ怒るのだろうか?

もしかしたら、その人もしょうゆラーメンが食べたかったのかもしれないし、

その人もまたサッポロ一番塩ラーメンが好きなのかもしれない

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